コンビニフランチャイズはブラックと言われても加盟者が増える理由

コンビニが増える理由

インターネットでコンビニのフランチャイズを調べると、悪い情報が多い印象があります。

  • 長時間労働
  • 家族との時間が取れない
  • 自由に経営ができない
  • 収入が低い
  • コンビニはブラックだ

上記のような話しは少しネットで調べれば沢山出てきます。しかし、疑問に感じないでしょうか。なぜここまで沢山の悪い話しが出ているのに、コンビニのフランチャイズは増えているのでしょうか。もし、ネットの話しが本当であれば、加盟者は増えないはずです。

今回はなぜコンビニのフランチャイズが増えているのか調査してみました。

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コンビニフランチャイズが増える最大の理由

収入保証制度がある

起業のリスクで一番と言っても過言ではない収入面ですが、コンビニのフランチャイズは保証してもらえる制度があります。

フランチャイズではなく独自の起業ではありえない制度です。しかも、低資金でお店を開店させる事ができ、コンビニのブランドがあるため、オープン初月からお客さんが多数はいる。そのようなビジネスモデルが人気の理由と言えます。

コンビニのフランチャイズに加盟する場合、夫婦や家族で加盟する人が多いので特に収入の保証は聞こえが良いでしょう。家族を養いながら起業するなら収入保証が必用と言えます。また、収入保証は最低限のラインですので、売上の高い店舗は多くの収入を得ることができます。

Cタイプは手頃な価格でオーナーになれる

コンビニには、フランチャイズの加盟に数タイプが存在します。一般的にはAタイプが土地、建物を加盟者が準備するモデルで、Cタイプが土地、建物は運営本部が準備するモデルです。

よって、初期費用はCタイプの方が安く、コンビニによっては100万円代で加盟できるケースもあります。但し、本部が土地、建物を準備しているため、月々のロイヤリティーは高くなります。

とはいえ、コンビニと同じような規模のお店を持つには数千万円の投資は必用なところが、Cタイプであれば100万円〜300万円で持つことができるので、脱サラ組やあまり初期費用をかけずに安定したビジネスを始めたい人には人気があるといえます。

オープン初日からお客さんが来る

いくらフランチャイズに加盟したからといって、お客さんが必ず来るとは言えません。マーケティングのノウハウも運営本部から得ることができたり、宣伝、広告は本部に任せておけば良いフランチャイズもありますが、コンビニほど初日からお客さんが来るビジネスは少ないと言えるでしょう。

沢山のお客さんがお店に足を運んでくれるビジネスは良く見えます。1日に2、3人の少人数を対応して利益を上げるビジネスよりも、何百人と来店があるビジネスの方が薄利多売であっても良い印象がもてます。

コンビニが増える理由まとめ

最低の収入保証があり売上が好調であれば多くの収入を得ることができる。また、初期費用を抑えて起業独立できるうえに、高いブランド力、マーケティングで初月からお客さんが集まるビジネスのため、人気があるフランチャイズと言えます。

コンビニフランチャイズのリスク、デメリット

リスクやデメリットは冒頭で記述した内容と重なりますが、

  1. 長時間労働
  2. 家族の時間が取れない
  3. ビジネスの制限がある(自由がきかない)
  4. 業務の多様化
  5. 競合の出店、飽和状態

などがあげられます。1から4の項目に関しては、コンビニのフランチャイズに加盟する時点で了承済みのことでしょう。

1と2の労働時間や家族との時間は売上によって変わってきます。これはコンビニに限らず、どのビジネスでも言えることです。3はフランチャイズに加盟する際のデメリットの部分にもなりますが、基本的に運営本部に従わなければなりません。自分のオリジナルでビジネスを行なうのであれば、フランチャイズではなく独自で立ち上げるか、比較的融通の効くフランチャイズを選択する必用があります。

4は20年以上の前のコンビニと比べてみると、コンビニで提供するサービスは増えています。便利なシステムを導入してこそのコンビニですので、当然のことです。今後も新しいサービスが増えていくことは間違いないのですが、多様化しすぎることで手がかかり運営に支障が及ぶケースも考えられます。

そして一番の懸念材料は5の競合や飽和化です。

競合の出店やコンビニの飽和化が最大のリスク

人気のあるコンビニフランチャイズですので加盟者も多く、出店の勢いに陰りはありません。そこで一番のリスクが競合の出店です。数十メートル先であったり、道路を挟んだ向かいなどにコンビニが出店されることはよくあります。

競合が出店されるまでは売上が好調であっても、極端に近隣の場合は客数が半減することもあります。それでは今までの売上をキープすることはできず、本来の売上予測にも乖離が出てしまいます。この競合の出店は防ぐことができません。ライバル店が出店するのであれば仕方がないかもしれませんが、同じコンビニチェーン店が近隣にできることもあります。ドミナント方式のメリットがあるとはいえ、近隣に同じコンビニができてしまうと、客数が減る可能性が高いといえます。

利用者側からすると、コンビニが沢山あればあるほど便利ですが、経営者にとっては痛いものです。既に地域によっては飽和状態になっており、少ない売上で他店が撤退するのを待つ我慢比べになっているところもあります。半径何メートルであれば出店は禁止という決まりがあれば良いのですが、今のところ難しいでしょう。

リスクを避けるためには

近隣に競合の出店があっても、負けなければ維持し続けることができます。独自で競合対策をすることは難しいので、やはり運営本部に頼らなければなりません。そうすると自ずと解決策が見えてきますが、加盟する運営本部を慎重に選ばなければなりません。

コンビニはどこも同じではないのです。中でも大手セブンイレブンは業界を牽引するようなイノベーションも多いといえます。近年では、コンビニから商品の配送であったり、レジ前コーヒーのヒットや、朝セブン(朝の時間帯のみコーヒーとパンをセットで提供)などライバル店の一歩先を行く革新は強みといえるでしょう。

またミニストップはコンボストア(コンビニとファーストフード)の要素を取り入れ、顧客を取り入れる取組みもみられます。

参考記事

コンビニのフランチャイズならミニストップが有利な理由
コンビニのフランチャイズはどこでも同じと思っていませんか?ミニストップは他と比べると優位な点が多いのです。その理由を解説します。

両者の共通といえば、イトーヨーカドーのセブンホールディングスやイオンなどのスーパーが母体となっており、スーパーの一部を担うコンビニは強いと言えるでしょう。

コンビニフランチャイズの加盟は必ず複数のチェーン店で比較検討して下さい。

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