「フランチャイズで起業する」と家族や友人同僚に相談しても反対される理由

相談しても反対される?

起業に関して一人で悩む人もいれば、家族や友人に相談して悩んでいる人もいます。私も6年前に起業しましたが、その時は完全に1人で考えて誰にも相談せずに起業しました。当時長く付き合っていた彼女にも一切相談していません。

なぜ誰にも相談しなかったのかは理由があります。なぜならば、「起業する」と家族や友人、職場の同僚に説明すると大抵は反対されると分かっていたからです。その理由を解説します。

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理由1 相談する相手は起業した事がない

以下にもいくつか理由をあげますが、一番は「相談した相手が起業をしたことがない」からです。周りを見渡して頂ければわかりますが、起業して独立している人よりも、雇われて仕事をしている人が大半です。データで見ても、雇い主(経営者)と雇われる側の比率は約1:9となっており、9割の人は経営者の感覚を持っていないと言えます。

サラリーマンをしていると、同僚はもちろんですが、友人や交際相手も同じくサラリーマンが多いのではないでしょうか。起業して経営者となると、自然と同じ経営者との繋がりが出てくるため社長の友達は社長が多いのです。

話しを戻しますが、起業をしたことがない人に相談して的確なアドバイスがあるのでしょうか。野球のバッティングで困っている時に野球をした経験がない人に相談をしても意味がないと思いませんか。

それと同じで、起業した経験がない人に相談しても、返ってくる答えは、どこかで聞いた事がある話しを元にした一般的な答えになっているでしょう。

また、これまでの日本の教育面からしても、雇われる側の人間を育てる教育になっています。良い会社に就職したり、公務員になって安定する事が良いとされた風習もあります。

これらが要因にもなり、知人や同僚に相談しても良い返事が無いといえます。

もし、既に起業して成功している人に相談した場合はどうでしょうか。または起業して失敗した人ならどうでしょう。いずれにしても、全く起業の経験が無いうえに、給料以外で自力でお金を稼いだことが無い人に起業の相談をするよりかは、参考になる回答が得られる可能性が高いでしょう。

理由2 安定して収入を得ることができないと思われているから

理由1の通り、約9割の人が雇われる立場です。働いた対価として、収入を得ている形体です。この9割の人達の感覚としては、「働いていれば収入が得られる」でしょう。しかし、起業することで、収入は不安定になる可能性があると捉えてしまいます。実際は収入が上がる可能性もあるのですが、現状のサラリーマン生活で安定した収入を得て生活に困ることがないのであれば(安定という快楽が存在しているなら)、収入が減ってしまう事の恐怖を避けるような選択を取るのです。(参考 快楽原則 Wikipedia

よって、起業しても必ず安定して収入が見込め、さらに儲かることができるのと断言できないのであれば、起業を反対するでしょう。そして100%成功する起業は存在しないということから、反対意見が多いと言えるでしょう。

理由3 起業で失敗する可能性が高いと思われているから

起業して10年後も事業が存続している確立は5%と言われています。残りの95%は廃業しています。データで見た通り、廃業の可能性が高いために起業は良くないと捉えられてしまいます。確かに、存続の割合でみると、95%が失敗していると思われるかもしれませんが、全員が借金を抱えて自己破産している訳ではありません。中には円満に事業を廃止した人も多く存在するのです。よって95%の人が全員、起業したことを後悔している訳ではないのです。データで確認すると、以下のような割合です。

廃業を決断した理由

廃業理由

引用 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来

廃業の理由は必ずしも借金を抱えて破綻している訳ではないのです。高齢や健康の状態が大半を占め、このまま事業を継続すると悪化し債務超過に陥る前に撤退する形で廃業するなどの自主廃業が多く見られます。

特にフランチャイズの場合は契約期間が設けられているため、期間満了とともに廃業する方も多くいます。

私の知り合いでコンビニを20年経営してきた人がいます。彼は55歳でコンビニを閉めました。理由は契約期間の満了時期であることと、セミリタイアして自由に過ごすためです。実際に現在は週3日くらいでパートをしてのんびりと暮らしています。このような事ができるのもはもちろん、コンビニ経営で稼いだ貯金があるからです。

しかし、世間一般的には「あそこのコンビニ潰れたんだ。」や「売上が低迷したんだな。」「店閉めて生活苦労してるんじゃないかな。」などのネガティブな印象を持たれてしまいます。

「廃業=失敗」ではないのですが、失敗と捉えられており、10年以内に廃業する可能性が高いため、起業を反対する人が多いといえます。

私の周りの経営者を見ても「起業した事が間違いだった」と言っている人はいません。起業して数年後には廃業してサラリーマンに戻った人もいます。それでも、限られた人生の中で自分で事業を起こして良かったと言っています。「廃業=失敗」ではないと認識してもらえたら起業に関しての風当たりも少しはマシになるのかと思います。

まとめ

1〜3を理解した上で、家族や友人に相談しても良いでしょう。家族に相談せずに起業するのはさすがに問題があります。また、起業経験がある人にも相談する必用があります。

但し注意点は、起業しようと考えている同業種(競合となる可能性がある)の人に相談する場合は本音が聞けないかもしれません。ビジネスパートナーとしてWIN WINの関係が築けるのであれば別ですが、ライバルとなる可能性が高いのであれば、現状の市場や経営状況を正確に話してもらえない可能性があります。

また相談する際は、しっかしと自身で業界のことを調べてからです。ゼロからすべてを教えてもらおうとしてはいけません。そのためにも情報収集は欠かせません。

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