FC加盟の基準になる?日本フランチャイズチェーン協会加入の有無

JFAに加入している?

加盟しようと考えているフランチャイズ本部が、日本フランチャイズチェーン協会(以下JFA)に入っていないか調べる人は多いようです。理由はJFAに加入するにも一定の基準があるため、問題のあるFC本部は加入することができません。よって、JFAに入っているなら、安心と考えるのでしょう。

では、もし加盟したいと思ったFC本部がJFAに入っていなかったらどうでしょう。「信頼できないFC本部」と決めつけるのはちょっと待って下さい。JFAに入っていなければいけない訳ではありません。必用なのは「情報開示をしているか」です。

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日本フランチャイズチェーン協会(JFA)とは?

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(Japan Franchise Association = JFA)は、フランチャイズ・システムの健全な発展を図ることを目的に、1972年に通商産業省(現・経済産業省)の認可を受けて設立されました。
会員は、フランチャイズビジネスを運営する日本の代表的なフランチャイザー、及びフランチャイズビジネスに関心を持ち、本協会の趣旨に賛同していただいている企業によって構成されています。

引用 日本フランチャイズチェーン協会

主な活動としては「フランチャイズに関する法律の整備や統計調査、広報活動」「FC本部の会員化、教育・研修活動」「加盟希望者への相談センターの運営」など、フランチャイズにかかわる幅広い内容となっています。

フランチャイズシステムが発展するよう、様々なFC本部がJFAに加盟し活動しています。

主なJFA入会資格基準

  1. 2年以上FC本部を運営している
  2. 10店(者)以上の加盟がある
  3. 過去2年間に全体の20%以上の契約解除がないこと

1、2共にそこまで厳しい基準ではないと思いませんか?10店以上の加盟があればたった2年でJFAに加入する資格が揃うのです。3に関しては、契約期間満了の解約は含みません。途中解約や廃業のみで20%以上であれば、資格停止となります。

よってある程度、FC本部として活動していれば自ずと加盟の条件は揃うため、JFAに加入することは極端に難しい訳ではありません。

もちろん信頼できる証と捉えて良いJFA

前述の通り、JFAに加入することはそこまで難しいものではないので、そんなに信頼できるものではないと思われたかもしれません。

しかし、JFAに加入することで、情報開示(中小小売商業振興法で求められている以上の広範な情報の開示)が必用となります。よって加盟店がどれだけ増えているかや、辞めているか。また、辞めた理由も契約満了なのか、途中解約なのか。トラブルや訴訟があるのかなどの情報を開示しなければなりません。

よって、それらの情報をしっかり開示できるFC本部であれば安心と考えることができます。問題のあるFCであれば開示を拒みますので。

優良FCなのにJFAに入っていないのはなぜ?

優良FCでもJFAに入っていない企業もあります。理由はシンプルです。JFAに加入するメリットが

  • 社会的信用信頼が得られる
  • フランチャイズ本部としてのノウハウを学ぶことができる
  • フランチャイズに関しての情報収集ができる

の3点です。JFAに加入しなくても、FC本部として信用もあり、ノウハウも持っており、情報収集もできているのであれば、メリットが無いため、加盟は必用ないといえるでしょう。

また情報開示が信頼の証でもあるため、自主的にJFAと同じ、またはそれ以上の情報開示を行なっているFC本部もあります。

まとめ

JFAに加入する基準は厳しいものではないため、「JFAに属している=安心、儲かる商売」ではない。しかし、加入しているFC本部は情報開示が必用となるため、詳しくFC本部を調べることができる。情報開示をしたくない(できない)FC本部は加入を避けるため、JFAに加入していることは多少は信頼できる証となる。

優良FC本部もJFAに入っていないところもある。JFAに入っていなくても、情報を開示しているかが重要。よってJFAに入っていないFCは情報開示をしっかりしているかを確認する必用がある。