FC起業の融資は審査が通りやすい日本政策金融公庫がおすすめ

日本政策金融公庫

開業資金の外部調達先として最も利用率の割合が高い日本政策金融公庫です。

平成20年10月に国民生活金融公庫が移行して誕生した政府系金融機関で民間金融機関からの融資を受けにくい中小企業や個人事業を営む人を支援することを目的に設立されました。

そのため、民間の金融機関と比較すると、借りやすいのが最大の魅力になります。つまり、金利が低く、返済期間が長く借りるための規定がゆるめ。これから開業しようとしてる人にはもってこいの金融機関なのです。

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日本政策金融公庫の融資制度例

融資の
種類
対象者 融資額 返済期間
新規開業資金 新たに事業を始める人、または事業開始後おおむね5年以内の人 7200万円以内(うち運転資金4800万円以内) 7年以内(2年以内)
20年以内(2年以内)
女性、若者/シニア企業家資金 女性、若者、シニア起業家資金。女性または30歳未満から55歳以上の人で新たに事業を始める。もしくは事業開始後おおむね5年以内の人。 7200万円以内(うち運転資金4800万円以内) 7年以内(2年以内)
再チャレンジ支援融資 過去に廃業歴がありあなたに事業を始める人、または事業開始後おおむね5年以内の人 7200万円以内(うち運転資金4800万円以内) 7年以内(2年以内)
20年以内(2年以内)
新創業融資制度 新たに事業を始める人、又は事業開始後税務申告を2期終えていない人
※事業開始前または事業開始後で税務申告を終えていない場合は、創業資金の3分の1の自己資金がなくてはいけない
3,000万円(うち運転資金1,500万円) 7年以内(1年以内)
食品貸付 パンや菓子、料理、青菓など食料品小売業・製造小売業、スーパーやコンビニなど総合食料品小売業、花き小売業を営む人 7200万円以内
20年以内(2年以内)
生活衛生貸付 飲食店、理容業、美容業、クリーニング業、旅館業、サウナ営業など生活衛生関連の事業を営む人 (振興計画の確定を受けた場合は「振興事業貸付」を受けられる) 2000万円 7年以内(1年以内)
10年以内(2年以内)

※融資額と返済期間の欄は上段が運転資金、下段が設備資金を表す
※返済期間の欄の()は措置期間を表す。

例えば新創業融資制度を見てみましょう。主に新たに事業を始める人が対象となります。場合によっては創業資金の10分の1の自己資金がなくてはいけませんし、最大の融資額が3000万円とその他の融資制度よりかはやや少なめですが、無担保、無保証人という条件はありがたいはずです。担保もない保証金にも見つからないという場合は検討をおすすめします。

いずれの融資を受けるつもりであっても、まずは日本政策金融公庫のホームページで最寄の窓口を探して一度相談に行きましょう。自分の事業が融資対象になっているかを確認し、その後は申し込み→面談→審査→融資→決定という流れになります。

審査は厳しくないでしょうか?

手続きは決して難しいものではなく、融資が通りやすいのですが、書面や面談による審査を通過する必要があります。 担当者の質問は事業計画に書き込んだ数字の根拠や細かいところにまで及ぶため、しっかりと受け答えができるよう準備しておきましょう。

融資が通りやすい理由1 アベノミクス

アベノミクスの影響もあり、2012年頃からは比較的融資が通りやすくなっています。過去30年で見ても、一番借りやすい時期と言っても過言ではありません。国策として進められているため、起業を増やし雇用を促進を促すためにも、融資が通りやすいと考えられています。

融資が通りやすい理由2 フランチャイズでの開業

独自でビジネスを考えて、開業するよりもフランチャイズのビジネスモデルがあれば融資は通りやすいと考えられます。但し、加盟するフランチャイズによっては逆に審査が厳しくなることもあります。廃業が多い業種であったり、過去に返済が滞った加盟者がいるようなフランチャイズでは厳しくなると考えておきましょう。

融資が通りやすい理由3 1000万円までなら支店決済

融資の額によっては、支店で決済されるため比較的審査は早い様子です。1,000万円以上になると、審査も厳しくなり時間もかかります。そのため1,000万円ほどの借り入れで始めることができるフランチャイズなら融資が通りやすいと考えられます。

まとめ

フランチャイズで起業するのに、日本政策金融公庫を使わない手はありません。現在は比較的借りやすい時期ですので絶対におすすめです。

特に新創業融資制度は無担保、無保証で他人に迷惑をかけることもなく、借り入れを抑えて1000万円以内であれば店舗決済のため、早く融資が通る可能性が高いでしょう。